僕は日頃から、睡眠の質向上を目的にエプソムソルト(マグネシウム入浴剤)や塗るマグネシウムなんかを愛用しているのですが、それ以外にもマグネシウムの効果って結構、確認されているんですよね。
ここらで一旦、リサーチしてまとめておきたいと思います。
ひとまず、ざっと論文をリサーチして出てくるマグネシウムの効果はこんな感じでした
・300種類以上の酵素を活性化する(代謝をサポート)
・筋肉の収縮のサポート
・アルコール依存症との関係
・抗酸化作用
・妊婦さんの入院リスク、偏頭痛の強さと頻度、糖尿病の発生率の低下
先に結論を言ってしまうとこんな感じでした。
上から順に関連する研究とエビデンスの内容をまとめてみます。
300種類以上の酵素を活性化する
こちらは論文ではないですが、このデータベースがエビデンスに挙げられることが多いですね。
このデータベースは、代謝経路と酵素に関する包括的なデータベースで、様々な実験や科学文献から収集した膨大な情報を元に構築されています。
要はこのデータベースに載っている情報=過去の実験の集積が根拠になっているようです。
筋肉の伸縮サポート
こちらは、14の実験の系統的レビューがありますね。
ざっくりとしたレビューの内容は、
1.アスリートと普段から運動する人たち(参加者215名;平均年齢:24.9歳)
2.運動はしていなが、健康な人たち(参加者95名;平均年齢:40.2歳)
3.高齢者、アルコール依存症の人たち(参加者232名;平均年齢:62.7歳)
を対象にMg補給群と比較し、様々な運動機能の試験(ベンチプレス、ジャンプ力、歩行速度など)を行い、その差異を調べるという実験内容です。
この系統的レビューによると、1や2の比較的、健康な人や、日頃から運動を行う人にとって、Mg摂取の影響はあまり見られないものの、
高齢者やアルコール依存症者のような、Mgが不足しがちな人にとっては、
Mgの効果があるかもしれないという結果でした。
Mgを摂取すると、筋肉の伸縮が向上するわけではないが、欠乏するとやっぱり筋肉のパフォーマンスは低下する。こんな感じの結論でしょうか。
アルコール依存症
かねてより、アルコール依存によるマグネシウムの欠乏は関係があると指摘されてきました。
今回は調査では、その関係性についてまとめてくれています。
この研究によると、やはりアルコール依存症者はマグネシウム欠乏状態にあることが多く、
その結果として、腎機能もやや鈍っていることも多いようです。
抗酸化作用
Mgの摂取で体内の炎症のバロメーターのCRPを中心に炎症のバロメーターが優位に減少することが確認されています。
しかも、17 件のランダム化比較試験のメタ分析というかなり信憑性の高いレポートになっていますね。
老化や慢性的なだるさは、慢性炎症が原因だという報告もあるくらいですから、
これもMgの有用性のひとつですね。
妊婦さんの入院リスク、偏頭痛の強さと頻度、糖尿病の発生率の低下
この三つは同じ研究の中で、報告されていますね。
結果の信頼性の高さ別にまとめてくれていまして、こんな感じになっています。
1.信頼性の高い結果が見られたもの
妊婦さんの妊娠中の入院の確率の減少
片頭痛患者の片頭痛再発の頻度と強度が減少
2.信頼性が低いもの
型糖尿病の発症率の低下
脳卒中の発生率の低下
以上が僕が調べた限り、出てきた内容になります。
まぁ、個人的には睡眠に関する報告が欲しかったですが、抗酸化作用がはっきりとあるようなんで、回り回って睡眠にも好影響があるということにしたいと思います。笑